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やさしい鋼材まめ知識

規格体系 冷間圧延鋼板 SPCC−

セルの幅をパーセントで指定する
JIS記号 種類 引張強さ
0.25以上
(N/mm2)

結束用
ベーリングフープ 390以上
SPCC-SD
一般用 一般用 (260)
SPCC-SD
一般用 一般用で
軽度の絞りに適する
260
SPCC-SD
パネル用 平坦度の
特に良好なもの
(260)
SPCC-SB
ブライト 一般用でブライト
仕上げのもの
(260)
SPCC-8B
硬質用 1/8硬質 (290〜410)
SPCC-4B
硬質用 1/4硬質 (370〜490)
SPCC-2B
硬質用 1/2硬質 (400〜590)
SPCC-1B
硬質用 硬質未焼頓 鋼帯 (550)
SPCC-1B
硬質用 硬質未焼頓 鋼板 (550)
SPCC-SD
プレス用 絞り用 鋼帯  270
SPCC-SD
プレス用 絞り用 鋼板  270
SPCC-SB
ブライト 絞り用でブライト
仕上げのもの
 270
SPCE-SD
プレス用 深絞り用  270
SPCEN-SD
プレス用 非持効性深絞り用  270

プレス用 深絞り用  250

プレス用 絞り用で形状性が
良好なもの
 270

プレス用 超深絞り用で形状性の
良いもの
 250

プレス用 高Y型超深絞り型  270

プレス用 高Y型で耐ロー付
割性良好なもの
 270

プレス用 高Y型で耐肌性
良好なもの
 270

硬質用 剛性鋼板1号  350

硬質用 剛性鋼板2号  350

硬質用 剛性鋼板3号  390

硬質用 剛性鋼板4号  450

ホーロー用 ホーロー用鋼板  250

2.機械的性質(JIS規格…JIS G 3141)


名称 厚さ 一般用 絞り用 深絞り用
種類記号 SPCC
SPCCT
SPCD SPCE
SPCEN
引張試験 降伏点
N/mm2
引張強さ
N/mm2
0.25以上 (≧270)
≧270
≧270 ≧270
伸び最小値 0.25以上
0.40未満
(32)
32
34 36
0.4以上
0.60未満
(34)
34
36 38
0.60以上
1.0未満
(36)
36
38 40
1.0以上
1.6未満
(37)
37
39 41
1.6以上
2.5未満
(38)
38
40 42
0.25以上 (39)
39
41 43
試験片方向 JIS-5号圧延方向
曲げ試験 曲げ角度 180°
内側半径 密 着
試験片方向 JIS-3号 圧延方向

備 考
1.SPCCは原則として引張試験値は適用しません。
ただしご要求のある場合は( )内の参考値を適用します。
2.SPCCはご指定により引張試験値又はエリクセン値のいずれか一方
又は両方を保証する場合、種類記号の端末にTをつけてSPCCTとします。
3.厚さ0.6mm未満については、原則として引張試験値を省略します。
4.SPCENは製造工場出荷後6箇月間、非持効性を保証します。
非持効性とは、加工の際にストレッチャー・ストレーンを発生しない性質をいいます。
なお、標準調質については曲げ試験を省略できます。

3.硬さ


記  号 硬  さ
JIS記号 HRB Hv
SPCC−8B 50〜71 95〜130
SPCC−4B 65〜80 115〜150
SPCC−2B 74〜89 135〜185
SPCC−1B 85以上 170以上

4.表面仕上げ


  表面仕上げ     摘   要  
ダル仕上げ ダル仕上げとは機械的又は科学的に表面を荒くした
ロールでつや消しされたもの
ブライト仕上げ 圧延ロール肌仕上げ ブライト仕上げとはなめらかに鏡面仕上げをしたロールでブライトに仕上げされたもの
ブライト仕上げ ブライト仕上げとはなめらかに鏡面仕上げをしたロールでブライトに仕上げされたもの

名称 規格記号 特徴


SPCC 曲げ加工及び簡単な絞り加工に適しており、
最も需要の多い品種です。
SPCCT 引張試験値またはエクセン値のいずれか一方又は両方を
保証する場合は、 端末にTをつけて、SPCCTとします。


SPCD SPCEに次ぐ優れた絞り性が得られる鋼板で、
品質のバラツキの少ない絞り材



SPCE 冶金学的に結晶粒を調整した深絞り性に優れた鋼板で、
深絞り性に優れた鋼板で、
深絞り加工後も美しい表面肌が得られます。
SPCEN 注文者の指定により非時効性を保証する場合、
末尾にNをつけてSPCENとし、工場出荷後6ヵ月間、
ストレッチャーストレーンの発生しないことを保証します。

5.寸法許容差


  厚さ区分  \   幅区分     630未満   630以上
1000未満
1000以上
1300未満
0.25未満 ±0.03 ±0.03 ±0.03
0.25以上 0.40未満 ±0.04 ±0.04 ±0.04
0.40以上 0.60未満 ±0.05 ±0.05 ±0.05
0.60以上 0.80未満 ±0.06 ±0.06 ±0.06
0.80以上 1.00未満 ±0.07 ±0.07 ±0.07
1.00以上 1.25未満 ±0.08 ±0.08 ±0.08
1.25以上 1.60未満 ±0.09 ±0.10 ±0.11
1.60以上 2.00未満 ±0.10 ±0.10 ±0.10
2.00以上 2.30以下 ±0.04 ±0.04 ±0.04

(備考)厚さを測定する箇所は、両耳から15o以上内側の任意点とする。

6.厚さ許容差 特別仕様


厚さによる区分\厚さ許容差   S     A  
幅による区分 450以下 450以下
0.10以上0.16未満 ±0.008 ±0.010
0.16以上0.25未満 ±0.010 ±0.015
0.25以上0.40未満 ±0.015 ±0.020
0.40以上0.60未満 ±0.020 ±0.025
0.60以上0.80未満 ±0.025 ±0.030
0.80以上1.00未満 ±0.025 ±0.035
1.00以上1.25未満 ±0.030 ±0.040
1.25以上1.60未満 ±0.035 ±0.045
1.60以上2.00未満 ±0.035 ±0.050
2.00以上2.50未満 ±0.040 ±0.055
2.50以上3.15未満 ±0.045 ±0.060
3.15以上3.65未満 ±0.045 ±0.065
3.55以上4.00未満 ±0.090
4.00以上4.80以下 ±0.120
(備考)
厚さを測定する箇所は、両耳から10o以上内側の任意点とし、
幅20mm以下の場合は、幅の中央部とします。
上記交差はエキストラーかかります。

7.形状 横曲りの許容値


横曲りの許容差は、任意長さ2Mに対する値を言い次の通りです。(単位:o)
幅による区分 横曲りの許容値
10未満 30
10以上 20未満 25
20以上 30未満 15
30以上 60未満 8
60以上 450未満 4
(備考)
横曲りとは右図のように長さ方向に対する左右のわん曲のことをいいます。
 

試験方法
1.引張試験は材料の特性を知るための最も基礎的な、しかも重要な試験です。
引張強さ;引っ張り強さは材料の破断強さを示します。
降伏点 ;降伏点は低い程よい形状性が得られます。
伸 び ;伸びは成形性に対する色々な性質を含んでおり、これが大きいほど
     成形性が良好です。

2.エクリセン試験、鋼板の張り出し加工性を試験する方法です。、
3.硬さ試験、ロックウェル硬さ試験は、鋼球の圧子によりまず基準加重を加え、
      くぼみの深さの差から硬さを算出します。
      ビッカース(HV)ダイヤモンド角の大きさを測り算出します。
コイル内径 SPCCの母材508  SPHCの母材610